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ALWAYS 三丁目の夕日


ALWAYS 三丁目の夕日_e0082012_22123953.jpg ストーリー 】
 昭和33年 ― 東京タワーが完成するこの年 ― 東京下町の夕日町三丁目には、個性豊な住民たちが暮らしていました。 ある春の日のこと、短気だけれど家族思いの父親・則文と優しい母親・トモエ、やんちゃな小学生の息子・一平が暮らす自動車修理工場・鈴木オートに、星野六子が集団就職で上京してきました。 ところが、立派な会社を期待していたらしい六子は、どこかがっかりした様子・・・。 その夜、建設中の東京タワーを見ながら、ひとり泣いている六子に、一平が “いいこと” を教え、元気つけます。 それは、鈴木家にもうすぐ “テレビ” がやってくるということ!

 一方、鈴木オートの向かいにあり、何かと則文と反発しあう駄菓子屋の店主・茶川竜之介。 芥川賞の最終選考に残ったこともあるけれど、今は三流少年誌に子供向け冒険小説を執筆しつつ、細々と生活をしているしがない小説家です。 そんな彼が恋心を抱く一杯飲み屋のおかみ・ヒロミのところに、引き取り手のない少年・淳之介が連れられてきました。 その夜、ヒロミの席で呑んでいた茶川は、酔った勢いで、淳之介を預かることに・・・。


キャスト 】
堤 真一(鈴木則文)/薬師丸ひろ子(鈴木トモエ)/吉岡秀隆(茶川竜之介)/小雪(石崎ヒロミ)/須賀健太(吉行淳之介)/小清水一揮(鈴木一平)/三浦友和(宅間史郎)/もたいまさこ(大田キン)/堀北真希(星野六子)/益岡 徹(劇場・支配人)

(監督/脚本/VFX)山崎 貴

(原作)西岸良平 『三丁目の夕日』


素人の私的感想 】
 もう... 久々に感動して目を潤ませてしまった作品です。 昭和の古き良き時代の風情と人情が心に一服の清涼感と懐かしさ、そして癒しを与えてくれます。
キャストの演技云々はおいといて、人間として忘れてしまっていたもの、既に失われてしまったであろうもの... それらのものがうまく表現されているシーンを観て、豪華な装飾品とか豪華な生活などではなく、自分が一番欲しているものが何かということを気づかされた作品でもあります。 自分の中では今年一番の心に残る作品なのではないかと思います。 とにかく、このような素敵な作品を作ってくださって心から感謝したい気持ちで一杯になってしまいました。

 しかし、則文さん、トモエさん、 とっても素敵でナイスなご夫婦でした。(笑) あんなご両親に育てられた一平君、立派な大人になるにちがいありません。
特に豪快且つ少し不器用でおっちょこちょいな鈴木オート社長でもあり、鈴木家の大黒柱・則文を演じられた堤 真一さん! もう最高でした。 あのはじけっぷりは...(爆)  『姑獲鳥の夏』 以来、気にはなっていましたが... もう魅せてくれました。 なんていうのか...益々自分の中では一目おける存在になってしまいました☆

そして、薬師丸ひろ子さん。 さすがでした☆  『セーラー服と機関銃』、『里見八犬伝』 の頃の薬師丸さんとどうしても重ねてみてしまいがちですが、年齢に見合った役柄と昭和の母を上手く演じておられました。  

茶川竜之介とヒロミの “○○の交換” のシーンは... 一番泣けて、泣けて、心にジ~~ンとくるシーンでした。 なんだろう... 二人の “純情” が妙に心にきて... 最高のシーンだったと思います。 他、感動のシーンは沢山ありましたけどいいつくせないくらい。 あのまま、あの劇場であの作品をずっと見続けていたいくらいでした。
作品を観る前にレビューなどみたり、ランキングでも1位になっているのをみて期待はしていましたが、期待していた以上のものがあり本当に観て良かったと心から思いました。 満足度200%って感じです。 

 観終わった帰りに地下の食品売り場で買い物をしようと降りた時、まさに現実を感じさせられました。 豊富な食品の “山” に。  数分前まで戦後の高度成長期の時代の下、未来に希望を抱えて貧しいながらも優しさと明るさを失わず一生懸命生きている人たちの姿をみたばかり...。 手を出せば簡単に買える食品の数々、 現実... これでいいのか??と考えさせられました。 そして、何故か色あせて見えてしまいました...。
by mayu2005SC66 | 2005-11-14 23:39 | シネマ (邦画)
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