カテゴリ:シネマ (邦画)( 2 )

カーテンコール


e0082012_2113888.jpg ストーリー 】
 橋本香織は東京の出版社で、契約記者として働く二十五歳。 清純派女優のスキャンダルをスクープし、正社員確実との喜びもつかの間、写真を撮られた女優が自殺未遂を起こし、地元・下関に近い福岡のタウン誌に異動を命じられる。
 
 そこでの香織の仕事は、読者が投函してきた(懐かしマイブーム)の取材。 その中で目に留まった一通の葉書。 それは「昭和三十年代の終わりから四十年代中頃まで下関の映画館にいた幕間芸人を探してほしい」というもの。 「素朴な芸ながら、人情溢れるその舞台に心が和みました 世知辛い世の中にもう一度、あの至福の時間を過ごせたら」 と結ばれた葉書に香織は心惹かれ、その映画館(みなと劇場)を取材することに。

 しかし五年前に先代の支配人が亡くなり、まだ四十代の支配人にとっては、うっすらとした記憶しかない。 落胆して劇場を出ようとする香織に 「安川修平さんのことや思うけど」 と声をかけてきたのが、当時から働くモギリの女性・宮部絹代だった...。


キャスト 】
伊藤 歩(橋本香織・創世出版編集者)/藤井 隆(安川修平・みなと劇場間幕芸人)/鶴田真由(安 美里・修平の娘)/奥貫 薫(安川良江・修平の妻)/津田寛治(宋 義徳・美里の夫、焼肉店主)/橋 龍吾(金田信哲・香織の同級生)/田山涼成(福沢幸蔵・みなと劇場先代支配人)/井上堯之(安川修平)/藤村志保(宮部絹代・みなと劇場売店勤め)/夏八木 勲(橋本達也・香織の父)

(監督/脚本)佐々部 清


素人の私的感想 】
 昨日、京都シネマまで足を運んで観て来ましたが... なんていうのか...  ズバリ!良い意味でも悪い意味でも裏切られました...。 

 約一週間くらい前に、懐かしい昭和ノスタルジック満載! そして笑い有り、涙ありで感動をくれた「ALWAYS 三丁目の夕日」を観たばかりでしたが、もう少し違った形で昭和を思い出し感じたいと、この「カーテンコール」に期待を寄せて観にいってきたのですが、なんだか最初から重たい印象に一抹の不安がよぎってしまいました。
幕間芸人・安川修平さんが現役で活躍していた昭和の情景というと、現代の情景がカラーなら、モノクロで表されていました。  自分的にはなんだかガッカリ...といった感じ。 その描き方もいまひとつ中途半端な感じだし、藤井さんを十分に生かしきれていなかった印象を受けました。
観に行く前にさほど下知識も入れず、ALWAYS 三丁目の夕日のように間幕芸人の生涯を昭和の情景をバックに最初から最後まで描かれているものと勝手に勘違いしてしまっていた自分が一番いけないのですが、だんだんと物語が進んでいくうちに... 昭和を懐かしむどころの話ではなく、異民族、差別... などの話になってきてしまい正直観てて戸惑うばかり...。
それに、劇中、安川修平が妻と子供をわざわざ舞台に上げて観客に紹介するのは...?? 何故?? 観てて疑問に思ってしまうところも多々...

でも、決して悪くは無かったんです。  どちらかと言えば良かったです。 
ちょっとネタバレしちゃうと、人と人の繋がりとか、親子の絆をテーマにされているのではと感じましたが、固く閉ざされていた二組の父と娘が最終的には何のわだかまりも無いかのような純粋な笑顔で会い向き合えた姿は最高に良かったと思います。
ありきたりな書き方になってしまいますけど、家族とか親子、そして人と人との関係といったものを見つめ直させてくれる作品なのではないかと思いました。

 でも... 同じ “昭和三十年代” なら、私はALWAYS 三丁目の夕日がやっぱりいいです...。  あしからず...。
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by mayu2005SC66 | 2005-11-22 22:45 | シネマ (邦画)

ALWAYS 三丁目の夕日


e0082012_22123953.jpg ストーリー 】
 昭和33年 ― 東京タワーが完成するこの年 ― 東京下町の夕日町三丁目には、個性豊な住民たちが暮らしていました。 ある春の日のこと、短気だけれど家族思いの父親・則文と優しい母親・トモエ、やんちゃな小学生の息子・一平が暮らす自動車修理工場・鈴木オートに、星野六子が集団就職で上京してきました。 ところが、立派な会社を期待していたらしい六子は、どこかがっかりした様子・・・。 その夜、建設中の東京タワーを見ながら、ひとり泣いている六子に、一平が “いいこと” を教え、元気つけます。 それは、鈴木家にもうすぐ “テレビ” がやってくるということ!

 一方、鈴木オートの向かいにあり、何かと則文と反発しあう駄菓子屋の店主・茶川竜之介。 芥川賞の最終選考に残ったこともあるけれど、今は三流少年誌に子供向け冒険小説を執筆しつつ、細々と生活をしているしがない小説家です。 そんな彼が恋心を抱く一杯飲み屋のおかみ・ヒロミのところに、引き取り手のない少年・淳之介が連れられてきました。 その夜、ヒロミの席で呑んでいた茶川は、酔った勢いで、淳之介を預かることに・・・。


キャスト 】
堤 真一(鈴木則文)/薬師丸ひろ子(鈴木トモエ)/吉岡秀隆(茶川竜之介)/小雪(石崎ヒロミ)/須賀健太(吉行淳之介)/小清水一揮(鈴木一平)/三浦友和(宅間史郎)/もたいまさこ(大田キン)/堀北真希(星野六子)/益岡 徹(劇場・支配人)

(監督/脚本/VFX)山崎 貴

(原作)西岸良平 『三丁目の夕日』


素人の私的感想 】
 もう... 久々に感動して目を潤ませてしまった作品です。 昭和の古き良き時代の風情と人情が心に一服の清涼感と懐かしさ、そして癒しを与えてくれます。
キャストの演技云々はおいといて、人間として忘れてしまっていたもの、既に失われてしまったであろうもの... それらのものがうまく表現されているシーンを観て、豪華な装飾品とか豪華な生活などではなく、自分が一番欲しているものが何かということを気づかされた作品でもあります。 自分の中では今年一番の心に残る作品なのではないかと思います。 とにかく、このような素敵な作品を作ってくださって心から感謝したい気持ちで一杯になってしまいました。

 しかし、則文さん、トモエさん、 とっても素敵でナイスなご夫婦でした。(笑) あんなご両親に育てられた一平君、立派な大人になるにちがいありません。
特に豪快且つ少し不器用でおっちょこちょいな鈴木オート社長でもあり、鈴木家の大黒柱・則文を演じられた堤 真一さん! もう最高でした。 あのはじけっぷりは...(爆)  『姑獲鳥の夏』 以来、気にはなっていましたが... もう魅せてくれました。 なんていうのか...益々自分の中では一目おける存在になってしまいました☆

そして、薬師丸ひろ子さん。 さすがでした☆  『セーラー服と機関銃』、『里見八犬伝』 の頃の薬師丸さんとどうしても重ねてみてしまいがちですが、年齢に見合った役柄と昭和の母を上手く演じておられました。  

茶川竜之介とヒロミの “○○の交換” のシーンは... 一番泣けて、泣けて、心にジ~~ンとくるシーンでした。 なんだろう... 二人の “純情” が妙に心にきて... 最高のシーンだったと思います。 他、感動のシーンは沢山ありましたけどいいつくせないくらい。 あのまま、あの劇場であの作品をずっと見続けていたいくらいでした。
作品を観る前にレビューなどみたり、ランキングでも1位になっているのをみて期待はしていましたが、期待していた以上のものがあり本当に観て良かったと心から思いました。 満足度200%って感じです。 

 観終わった帰りに地下の食品売り場で買い物をしようと降りた時、まさに現実を感じさせられました。 豊富な食品の “山” に。  数分前まで戦後の高度成長期の時代の下、未来に希望を抱えて貧しいながらも優しさと明るさを失わず一生懸命生きている人たちの姿をみたばかり...。 手を出せば簡単に買える食品の数々、 現実... これでいいのか??と考えさせられました。 そして、何故か色あせて見えてしまいました...。
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by mayu2005SC66 | 2005-11-14 23:39 | シネマ (邦画)